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この初デートをキッカケに多くて月2、少なくて月1のペースでデートするようになった。
お昼一緒に食べて夕方には地元に帰り解散がパターン化した。
そんなある日、私は彼と自分の休みが一緒な所を探したり、出勤日が同じ日を探すようになっていた。
向こうが休みの日で自分が仕事だと、なぜか落ち込んでる自分に気づいた。
「もしかして………」
出勤する途中、この言葉を発した時、妙に胸がドキドキした。
………好き?
脳内で過ぎる言葉で余計困惑した。
「いやいやいやいやいや………………」
言葉で否定しても心臓は正直に普段より高鳴っていて、それを誤魔化しながら毎朝出勤していた。
でも仕事中に今田君が「今日も綺麗だよ」とか不意に言っていた。
もちろん最初はビックリしたけど、今田君に「そういう事は好きな子に言うんだよ」って言い聞かせていた。
それでも言うのを止めてくれなかったせいで、そのセリフを言われる度にドキドキしていた。
『やっぱり好きなんだ……』
そう自覚したのが、その時だった。
でも、しばらくは今田君に「だから、そういう事は好きな人に言ってって言ったじゃん!」と、ドキドキしながらムキになっていた。
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