914人が本棚に入れています
本棚に追加
天照様は杖の先を俺に向け、左手の人差し指と中指を胸の前で天に向けるように印を組んだ。
「少し衝撃が走るが、我慢するが良い。はっ!」
そう言い終えた直後、杖から蒼白い光球が飛び出して俺の体に直撃した。
「ぐぅっ!?」
身体全体に電気が流れたかのようなビリビリという衝撃が襲った。
その後に強い目眩がして、倒れそうになったが踏ん張り持ち堪えた。
何秒か経つと目眩が直り、ゆっくりと体勢を元に戻した。
「はぁ、はぁ……もう終わったのですか……」
息を整えて天照様に問いかける。
「うむ、よくぞ耐えた」
天照様は少し満足そうな表情で俺に労いの声を掛けた。
最初のコメントを投稿しよう!