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「それでは扉を開けよう」
天照は念を唱えながら扉の取っ手を引いた。
扉の先は真っ暗で何も見えない。
正直、怖い。
「此処に入れば直ぐに彼岸に着く。ここからお主の新たな『生活』が始まるというわけじゃな」
「そ、そうですか……」
俺は狼狽(うろた)えながら答える。
そうは言っても怖いよ……何か出て来そうで。
「では、晶人を連れて行きます」
四季様が天照様に言った。
「うむ、この者をよろしく頼むぞ」
「はい。それでは……晶人、行きますよ」
四季様が俺の方を向く。
「はい、それでは天照様。役目を果たしてきます」
「しっかりと役目を全うしてくるが良い。」
最後に激を飛ばして下さった。
そして閻魔二人は扉へと足を動かした。
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