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◇
二人が扉の中へ消えたのを確認して、独り言を呟く。
「うむうむ。最初から好い感じじゃのう。儂の計画も上手く行きそうじゃな」
計画通りに事が進む事を予感して嬉々する。
「然し、あやつが問題じゃの……。覚醒し、万が一の事があったら厄介じゃが……。その時は仕方あるまいが、此方にも打つ手がある」
あやつが覚醒する時は、そう遠くない筈。
「あやつを押さえ付けられるのは晶人しかおらぬ。全ては晶人次第じゃな」
一考を終えて、扉を閉めた。
「四季 映姫よ、頼むぞ……」
そう呟き、この寂寥なる空間から静かに消えた。
◇
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