閻魔との出逢い

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暫く空中飛行をした後二人は館に降り立ち、内部へと入っていった。 ここは俺の様な冥界で暮らす幽霊を管理・監視・統制している処だ。 人間界で言う役所と警察が一緒になったようなものだな。 館内部を奥に進んでいくと、大きな扉が佇んでいる部屋へと辿り着いた。 その部屋に緑色の髪をした少女がポツンと後ろを向いて立っていた。 「四季 映姫よ、待たせたの」 天照は少女のであろう名前を言葉にした。 「いえ、それ程でも」 彼女はそう言い終えると振り返った。 彼女は肩ぐらいまで髪を伸ばしていて、笏(しゃく)を持ち、装飾された帽子を被っており、長袖の肘辺りにリボンらしき物が付いているブラウスに紺色のベストのようなものを着て、太腿が見える短さのミニスカートと黒い靴を履いていた。 外見は幼く、中学生ぐらいに見える。   俺はその少女の可愛らしさに暫く惚けていた。 ん……? 俺の脳裏に何かが引っ掛かる。 この女の子何処かで見た様な気がするな…… 目前にいる初対面の少女に、既視感を持っているのだ。
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