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「天照様、其処にいるのが例の……」
「うむ。新たな閻魔となる絖橋 晶人じゃ」
俺が記憶を遡(さかのぼ)らせている途中に俺が話に出てきた。
俺は思考を中断させ、挨拶をした。
「初めまして。この度閻魔に転生する事となりました、絖橋 晶人です」
深々と頭を下げ、簡単な自己紹介を口にした。
「こちらこそ。私は四季 映姫・ヤマザナドゥ、楽園の閻魔を務めさせて頂いてます」
彼女も同じ様に自己紹介をした。
俺は自分の耳を疑った。
俺が閻魔に持っていたイメージとは、厳つい親父で、恐ろしい様なものだった。
だが、彼女の持っていた対照的な外見がそのイメージを粉々にした。
「え……と、閻魔様でいらっしゃいますよね?」
俺はとても信じられなかったので聞き返した。
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