再会、そして新たな出逢い ~白玉楼篇~

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それを一ヶ月間鍛錬していた俺は大分弾幕を張れる様になってきて、小町との特訓も長く続けられるようになった。 スペルカード使用禁止ならば、此方に少々分がある程度にもなった。 そういえば、昨日四季様から「準備をしておきなさい」と言われ、貰った未使用の真っ白なスペルカードがあった。 だが今のところ、真っ白のままだ。 何も思い付かないというか、イメージが湧かない所為で作る事をしないのだ。 まだ必要にならないと思うが、一応持っておく事にしよう。 着替えを行う為に箪笥を開ける。 さて、今日は法衣を何色にしようか。 白衣を着終えて法衣を着る番になる。 実は毎日、色を選ぶ事が密かな愉しみとなっている。 何時もは略装用だが、今日は正装用を着ていく方が好ましいだろう。 これ着ると嵩張る上に暑いのだが今の冥界と幻想郷は春だから多分大丈夫だろう。 今日の色は……春という事で薄桜色にしよう。 薄桜色の法衣をしっかりと着て真っ白なスペルカードを懐に入れ、朝食を摂る為に大食堂へと向かった。
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