平凡(いつも)の始まり

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 言葉を続けようとすると、曲がり角から突如何かが飛び出してきた。  そして、俺は予想外の出来事に対応仕切れずぶつかってしまう。  瞬間、甲高い声が響いた。 「痛っ! ったくなんだよ……」  ぶつかったものは予想より軽かった。といっても予想していなかったわけだが。  反動でぶつかってきたそのものが倒れる。  それは人であり女の子であった。 「いったーい。なによもうっ!」  それはこっちの台詞だと、言おうとした瞬間俺の背中に戦慄が走る。 「あ、君同じ学校の人だよね! 私今日から転校することになってるのよ!」  良かったら学校まで案内しなさい。と既に前半と後半の態度が違う言葉を言い放ちながら、彼女は汚れたスカートを叩いた。  しかし、そんなことは俺の頭には入っていなく、災厄の元凶であろう姿を確認した俺は恐々爛々としていたのだ。
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