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上条「………確かに…言われてみれば…そうだと思ったけど…」
初春「どういう…意味ですか?」
上条「前も言ったろ?君は殺意や悪意を持つような人間じゃないって。生まれ持ったその優しさで誰にでも笑顔を振りまくことができるんだって」
御坂「そう…それが初春さんの良いところなのよ……」
御坂「友達として、それを活かしていくべきだったのに、私はあろうことか、初春さんの能力をいいように利用して…いつの間にか傷つけて…。本当にごめんなさい…」
御坂は頭を垂れる。
初春「…………グスッ……頭を上げてください、御坂さん…」
御坂「でも…」
初春「……確かに、最初は怒りで頭がいっぱいになりました…。でも、御坂さんはちゃんとこうして謝ってくれました。御坂さんは、とても優しい人だから…いつか謝ってくれるって分かってました…」
御坂「……………」
初春「……だから、別に私は御坂さんのことを恨んだり、憎んだりしてません。それは白井さんや佐天さんだって同じことです…」
上条「飾利ちゃん…」
初春「それに、みんな私の大事な友達ですから。だから、そんな友達が頭を下げる姿なんて見たくないんです…」
初春「だから、顔を上げてください御坂さん…」
御坂「…………ごめんなさい!!初春さん!!」
初春「わっ!」
ガバッと御坂は初春に抱きつく。
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