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コンコン
ドアをノックする音が
聞こえた
さっきまで嫌われたのが
嫌で泣いてたのに
音がした途端に
思考が変わった
(お母さんだったら
開けてあげないもん…
僕は許さないもんね)
悲しさより怒りの方が
上らしい
僕はドアをキッと睨んだ
だけど少しして聞こえたのは
とても優しい声だった
【佑太、開けてくれ】
「髭ぢい…?」
【そうだ
お母さんはいないから
開けてくれ】
僕は立ち上がり
ドアの鍵を開けた
【大丈夫か?佑太】
優しい笑顔で髭ぢいは
言った
この一言で
ずっと堪えてた悲しさと
涙が溢れてきた
「うわぁぁぁぁぁんっ💦」
僕は髭ぢいに抱きついて
大泣きした
髭ぢいは何も言わず
僕の背中を優しく擦ってくれた
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