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私はブーストを吹かし、砲台の元へと帰還した。。
何の異変も無く弾を打ち続けてる。平気らしい。
仲間に軽く挨拶をする。
「終わったぞ」
「ありがとう。礼を言うよ」
※ ※ ※
相変わらず平和な時が過ぎて行く。何も心配することの無い時間の中で、私は平和に浸っていた。
「妙だ……」
「ん?」
「機体の反応がどんどん消えてる……。それも一瞬でだ」
「なに?」
そう言えば辺りに、煙が多い。
「どうしたんだ……?」
「分からねぇ、――――傭兵の連中と連絡がつかねぇ」
――――連絡が取れない……?
「何がおこっている……」
状況が把握できない。何が起こって居るのか確認するために、仲間に連絡を入れる。
「こちらグラハム。誰か出ろ!」
繋がらない……。
何をするべきか分からず、辺りを見回した。
「……!」
――――何か光った。
幾筋もの光が煌めいている。光が閃くと、その場所から煙が立ち上った。
「…!」
――――仲間が撃たれた?
近くに居た砲台が爆発し、煙を上げた。
「何だと?!」
一筋の何かが煌めく度に、周囲の機体く。ったく分からなかった。
光が放たれた方を見る。
「――――ガンダム!?」
な?あれは、『三年前』と同じ……。 三年前と同じ、ガンダムだ……。
「嘘……だ?」
私は只、呟くしか出来なかった。
『三年前』と同じ、鋼鉄の巨人が、私の前に降臨していた。
気が付いたら私はガンダムに向かって疾走していた。
自分でもなにをしているのか分からない。ガンダムに向けて慣性を残しながら、ブーストを吹かして行く。
ガンダムがこちらを見た。
構わず、私は突っ込んで行く。
相手が動いた。牽制で射撃を射ってくる。
私はそれを避け、ガンダムに向けて疾走した。
ガンダムと私が、同じタイミングで、着地する予定だった。
私は地面にビームライフルを撃ち反動で浮き上がって居た。
「ガンダム!」
私は相手に勢いを活かし、蹴りを仕掛ける。
金属同士がぶつかり合う硬質な音。
「――――……何だと?!」
叫んでいたのは私だった。
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