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決行の時刻になった。私の機体の調子はいつも通り。何の問題も無い。
三時間前の事を思い起こす。
~~~~三時間前
「まずこの図を見てくれ。この図はカタギリの屋敷の間取り図だ」
一枚の地図を広げだした。
「カタギリ邸の警備は厳重だが、この部分の警備は比較的薄い事がわかっている」
そう言って、右下の部分を指し示す。
「君の仕事は、ここを攻め崩した後、ここを攻めの起点に、中央指令室を攻め落とすことだ」
「なるほど、……あんたは?」
「私は君が攻めている時に、補給物資を収納した、部屋を破壊し、他の警備係を殲滅する」
「一人で片付けるつもりか?」
「安心しろ。面白い物が見れるぞ……」
面白い物?一体何を考えているんだ?
「時間との勝負の機動戦だ。期待してるぞ」
~~~~
私は思索をやめ、目の前の任務に神経を集中させる。
警備の二機が通りかかった。
「行くか……」
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