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前田君と別れたのには、もう一つ理由があった。
ある女性が気になっていた。
副担任。旦那持ち。
国語の先生だった。
背は小さめで、綺麗で、指が細かった。
気に入られたくて、国語を熱心に勉強した。
その頃には、法学部に行く気なんかなくなっていて、医療系の学部に進みたかった。
2年次の文理選択志望は、毎回理系で提出した。
いつの間にか、国語は学年トップになっていて、改めて恋の力を思い知った(笑
妙に国語だけ出来るのも不審がられたくなくて、理系志望だしと思い、数学を頑張った。
担任は熱血数学教師で、好きな感じだ。
数学を頑張ると、何故か学年順位が上がり、コンスタントに1桁には入るようになった。
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