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多分それは、コンプレックス。
自分の周りにいる人全てが素敵で美しく輝いて見えていた。
それは…トラウマ。
『かわいくない』
叔父が母に私のことをそう言った。
冗談とはとても思えないトーンで。
まるで、母を非難でもするかのように。
側でそれを聞いていた幼少の私が出した答えは、滑稽なことに『じゃあ私は女の子にはなれないんだ』だった。
かわいくないのに、女の子の姿をしていても可愛くなれるわけがなくて、だったらむしろ可愛くなくても済む男の子になったらいいのだと。
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