序章 悪夢

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衰夏が走っていったその先はホットルームだった。 ホットルームというのは本来ならば生徒の悩みをカウンセラーに打ち明ける場所だが、もはやその面影はなく、遊び場として成り立っている。だから奥の部屋ではP〇Pや遊〇王カードをやる者が大勢いた。カウンセラーは黙認しているが、ばれたら生徒指導室行きかもしれない。 そんなこととは裏腹に、衰夏はかみ切りを先生や周りにいる先輩に披露した。いかにつまらんことをしているかのようにみえるが、これは彼のマイブームだから仕方ない。 披露している傍らに、一人のピンクの携帯を持った少年がいた。 これこそが黒井則浩である。 黒井は先輩に怪しい画像を2GB送っていたのだ。その中身はご想像の内で。 衰夏はかみ切りしている途中にきてしまった。 衰夏は一日に菓子パンを三つ、弁当、さらにデザートを食べるので、尚更だ。 衰夏「ちょっと、一端中断します。」 衰夏は急いでトイレに駆け込んだ。先輩達の顔は疲れていた。 衰夏の脱出劇が始まろうとしていた。 「きゃーーーーーーー!」image=356884073.jpg
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