~story 18~

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深愛「パパ、ママ、ちょっといいかな?」 謙二と早苗は深愛がなんのために部屋に来たか、分かっていた。 早苗「入りなさい。」 深愛は、静かにドアを開け、中に入り、謙二と早苗の前に立ち、大きく深呼吸をし、話し始めた。 深愛「パパ、ママ、今日まで、育ててくれてありがとう。」 早苗「深愛……」 その言葉を聞いただけで、早苗は目頭を押さえていた。 深愛「ママったら、もう泣いちゃった……まだ、言う事あるのに……」 早苗の泪を見て、深愛も涙声になっていた。 謙二「深愛……何も言わなくてもいいんだ。 お前が結婚するからといって、永遠に会えなくなるわけじゃないんだからな。」 深愛「うん……、それは分かってるよ…。」 早苗「だったら、もう、何も言わないで……」 深愛「ママ……分かった。一杯伝えたい事あったけど、練習もしたんだけど、もう辞めておくね。でも、これだけは言わせて……」 謙二「……」 早苗「……」 深愛「パパとママの娘にしてくれて、ありがとう。私、2人の娘になれて良かった。本当にありがとうございます。」 早苗「深愛❗」 早苗は溜まらず深愛を抱きしめていた。 早苗「あなたは、例え、周りがなんて言おうと私達の可愛い最愛の娘よ……いつでも、この家で待っているわ。 あなたの幸せを祈りながら……」 深愛「うん……ありがとう、ママ…」 謙二「そうだぞ、この家はお前の家なんだから、いつでも、会いに来ればいい。 だが、出来ることなら、会いに来る時は孫を連れてきてほしいものだな。」 深愛「‼ パパったら、気が早いよ……😌」 そう言いながら、3人で笑いあった。
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