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深愛「パパ、ママ、ちょっといいかな?」
謙二と早苗は深愛がなんのために部屋に来たか、分かっていた。
早苗「入りなさい。」
深愛は、静かにドアを開け、中に入り、謙二と早苗の前に立ち、大きく深呼吸をし、話し始めた。
深愛「パパ、ママ、今日まで、育ててくれてありがとう。」
早苗「深愛……」
その言葉を聞いただけで、早苗は目頭を押さえていた。
深愛「ママったら、もう泣いちゃった……まだ、言う事あるのに……」
早苗の泪を見て、深愛も涙声になっていた。
謙二「深愛……何も言わなくてもいいんだ。 お前が結婚するからといって、永遠に会えなくなるわけじゃないんだからな。」
深愛「うん……、それは分かってるよ…。」
早苗「だったら、もう、何も言わないで……」
深愛「ママ……分かった。一杯伝えたい事あったけど、練習もしたんだけど、もう辞めておくね。でも、これだけは言わせて……」
謙二「……」
早苗「……」
深愛「パパとママの娘にしてくれて、ありがとう。私、2人の娘になれて良かった。本当にありがとうございます。」
早苗「深愛❗」
早苗は溜まらず深愛を抱きしめていた。
早苗「あなたは、例え、周りがなんて言おうと私達の可愛い最愛の娘よ……いつでも、この家で待っているわ。 あなたの幸せを祈りながら……」
深愛「うん……ありがとう、ママ…」
謙二「そうだぞ、この家はお前の家なんだから、いつでも、会いに来ればいい。 だが、出来ることなら、会いに来る時は孫を連れてきてほしいものだな。」
深愛「‼ パパったら、気が早いよ……😌」
そう言いながら、3人で笑いあった。
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