~story 19~

3/7
879人が本棚に入れています
本棚に追加
/164ページ
そして、静かなチャペルにパイプオルガンの音色が響き始めた。 深愛達はアメリカンスタイルの入場方式を取り、チャペルの入口に2人で並び、ドアが開くのを待っていた。 卓哉「深愛……メチャクチャ綺麗だ……」 深愛「……ありがとう、卓ちゃん…」 そして、チャペルの扉が開かれた。 2人は静かにバージンロードを神父の元へと進んだ。 そして、神父の前に到着し、神父が儀式の言葉を述べ始めた。 神父「只今より、国原卓哉、藤川深愛の結婚の儀式を執り行う。」 神父が2人に聖書の上に手を置かせ、主イエスキリストに祈りを捧げ、そして、2人を向かい合わせた。 神父「主イエスキリストの御名のもと、汝、国原卓哉は藤川深愛を妻とし、永遠の時を愛し、敬い、労りあい生きる事を誓うか?」 卓哉「はい、誓います。」 神父「主イエスキリストの御名のもと、汝、藤川深愛は国原卓哉を夫とし、永遠の時を愛し、敬い、労りあい生きる事を誓うか?」 深愛「はい、誓います。」 神父「では、絆を結ぶ指輪を互いに授けよ。」 2人に神父が指輪を渡し、互いに指輪をはめた。 神父「続いて、主イエスキリストの御名のもと、誓いの口づけを捧げよ。」 卓哉は深愛の顔を、深愛は少し頬を赤く染めながらも、しっかりと卓哉の顔を見つめ、そっと、口づけを交わした。 神父「これにて、国原卓哉、藤川深愛が主イエスキリストの御名のもと、夫婦になりしことを、ここに許された。 2人の未来に神の御加護のあらんことを……アーメン。」 2人は再び、バージンロードを静かに歩き、チャペルの外へと進んだ。 そして、それぞれが一度控え室に戻り、式場スタッフの案内で披露宴会場に移動し、披露宴が始まった。
/164ページ

最初のコメントを投稿しよう!