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穏やかで清々しい朝……
閑静な住宅街の中にある、白を基調とした清楚な感じの洋館から物語は始まる……
深愛「キャーーー!! ママ!なんで、起こしてくれないのーー!!」
ママ「あら、今日は日曜日よ…?」
深愛「だから、昨日、言ったでしょう? 今日は卓ちゃんとパパの退院祝いを買いに行くって~~!」
〔まったく、ママはのんびりさんなんだから…〕
ヤヨイ「深愛お嬢様、卓哉様が……?…フフ、お手伝いいたします」
深愛「ヤヨイさん……お願いします…💦」
メイドのヤヨイは心の中で、呆れながらも、この母と娘の、のほほんとしたやり取りを微笑ましく見つめた。
ヤヨイ「深愛お嬢様はいつも、元気一杯でございますね…」
そう言って、微笑み、深愛の髪をとかしていきながら、今朝、何度、声をかけても目覚めることなく、今、目の前で大騒ぎしている、可愛らしい女の子の身支度を整えていった。
深愛「卓ちゃん、ごめんね~😭、だって、ママが起こしてくれないんだも~ん😠」
毎度毎度、大騒ぎの深愛を呆れ顔で待ちながら、溜め息混じりに言った…
卓哉「はぁ~~、まったく、深愛は学習しないよな…」
深愛「ハイ…ごめんなさい…💧」
卓哉「毎回、前日に最終確認してやってるのに、どうしたら、毎回、大騒ぎになってるんだ?」
深愛「だって、気持ちいいんだも~ん…フカフカのベッドが私の目覚めを邪魔するの…エヘヘ〓」
卓哉「まったく、毎回、言い訳も同じ…やっぱり、深愛は学習能力無し‼」
深愛「卓ちゃん、ひどいよ~😓」
卓哉「ハハ…、わかったわかった、ほら、行くぞ」
深愛「うん!じゃあ、ママ、ヤヨイさん、行ってきま~す✋」
ママ「行ってらっしゃい」
ヤヨイ「行ってらっしゃいませ」
そうして、嵐のような朝の騒がしさが過ぎ、再び、穏やかで清々しい朝が洋館に戻ってきた…
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