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バルコニーで、父親の無事の帰宅に安堵し、泪を流し続ける深愛を見ながら、卓哉は少々、不安になっていた…
〔こいつ、こんなガキンちょな感じで来月からOLデビューできんのか?しかも、就職先は俺の親父の会社だぞ…?〕
少し、落ち着いたのか夜空を見上げる深愛に聞いてみることにした…
卓哉「なぁ…深愛。」
深愛「うん?何?」
卓哉「お前さぁ…、そんなんで、来月からOLデビュー大丈夫か?」
深愛「へ?大丈夫かって何が…?」
卓哉「ウチの会社…新人だからとか女だからとか関係なくシビアだぞ…?」
深愛「だから、そんなんってどんなの?」
卓哉「いや…学生気分でやっていけるほど、世の中甘くねぇぞ…」
深愛「‼…そんなことっ、卓ちゃんに言われなくてもわかってるよ~💢卓ちゃんこそ、大丈夫なの?そんな天下無敵のイヤミ御曹司で…嫌われちゃうんじゃない…?」
卓哉「は?どういう意味かな?深愛お嬢様…?」
深愛「いくら、父親の会社だからって、イヤミ発言満載だと、周りが警戒するよ………。うん?あれ?…アギャッ😵という事は、私、卓ちゃんと同じ会社じゃん……‼忘れてた…💦」
卓哉「はぁ?今更かよ😵…てか、俺はイヤミ御曹司ではありません…お前が天然過ぎるからクギさして社会人だってことを自覚させてるだけだろ?…善意だ。」
深愛「グッ…😣💦」
まともな卓哉の意見に抗議することもできず、言葉を見失ってしまう深愛だった……
そんな2人のやり取りを宴に参加している人達は暖かい眼差しで見守っている…
そうして、夜は更けていった…
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