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「…おはよう。」
「おは…って、みぃチャン!!その頭はなぁに?!髪の毛ぐらい梳かさないと駄目でしょ、女の子なんだからっ!!!!!!」
そう言って、ボサボサで猫っ毛な少女の頭を整え始める一人の女性。
「むむむっ?!このままで良いよ~、陽菜しゃん。」
いきなりの敵の襲来に、戸惑うみぃと呼ばれる少女。
「駄目、だめ、ダメよッ!!!!みぃチャンも今年で16歳なんだから、恋の一つも経験しちゃうかもしれないじゃない?」
陽菜さん、と呼ばれる女性はそう言うが…
少女は、ボサボサな猫っ毛に分厚い黒ブチ眼鏡、となかなかの地味っ娘具合だ。
色恋沙汰なんて、皆無と言っていいくらいにお洒落にだって、異性にだって興味は無さげ。
「だから、女の子らしくして~、運命の王子様を待っていなきゃ!!ねッ♪」
テキパキと髪は整えられたものの、当の本人は全く気にする様子もなく、用意された目の前の朝食に手をつけていた。
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