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買った物を食べながら、車が高速へと乗る。
浩介「持って♪」
浩介の車が他の車と合流する時、青いパッケージのミルクティーを私に渡した。
ふと、思う。
車内というものはほとんどと言ってカップホルダーがある。
でも、そのどれもが丸い形をして、形が丸いものしか収まらない。
私と浩介が買ったミルクティーは紙パック。紙パックは大体、四角い。
と、なるとカップホルダーには入らない。
膝の上に買った袋、右手に浩介のミルクティー、左手に自分のミルクティー。
…身動き取れない💧
サンドイッチすら食べれない状況に、仕方なく、いや、これが一番安定する。
自分のミルクティーを膝に挟んで、左手に浩介のミルクティーを持ち替え、右手で買った袋をあさる。
可愛らしさが欠けそうな絵に自分は気にはしてなかった。
元からペッボトルにすれば良かった、と後悔したけど。
あまり変わり映えしない景色と、小さく聞こえるBGM、両手に紅茶。
意外と無口なのか、この男?
さっきから30分以上は無言だ。
運転している浩介をチラ見して、自分の紅茶をまた膝に挟み、彼に訊いた。
真紀「浩介、タバコ吸っていい?」
浩介「うん♪はい」
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