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私が転校した街にある、橋の話です。
新しく出来た友達から、通学路の途中にある橋を夕方は通っては駄目と聞かされていました。
もちろん意味も分からないので信じてはいませんが、友達に誘われて遠回りで家に帰る日が続きました。
「部活で遅くなっちゃったよ」
私は中学生になり部活に入りました。
通学路も橋を通らないので昔の話も忘れていました。
そんなある日、いつもの通学路が工事中で、橋を渡る事になりました。
「あれ?」
橋を渡り終えて曲がろうとした時、何かが落ちるシルエットが見えました。
私は確認しようと、橋の方に振り返った瞬間。
「振り返っては駄目。貴方も首を吊ることになる」
目の前に現れたのは、小学生の頃 毎朝挨拶をするお姉さんだった。
お姉さんの話によると、リストラと借金を抱えた男性が会社の目の前の橋で自殺した。
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