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あるいみ、神?
あまりのアホらしさにけんかは見事に止められたが、翔は鼻をぶつけてしまった。
「イテテテ…」
後から登校してきた常盤康太は、不機嫌な顔のまま先に教室に行ってしまった。
佐伯勇介も「もう良いから、教室に行け」と、ため息混じりに言い残した。
遅刻者を取り締まる風紀委員はこれからが忙しくなる。
赤くなった鼻をこすりながら、翔は1-Cの教室に入っていく。
すると、一際明るい声が翔を迎えた。
「OH!カッケルゥ~☆
今日もギリギリ登校なんて、まるで成長しない…しない…えとぉー…発展途上ぅ??」
「アンディ…、それ多分使い方違う…。つか、名前変なトコで区切らないで…。
あと、朝最初に会ったら、おはようって言うんだよ」
「OH!MY天照大神っ!!
日本文化は難しいですねぇっ!まさに…まさに…えとぉー…複雑…複雑…複雑骨折ですねぇっ?!
おはよーさんザマスー!」
「…うん、おはよう。
それと、今のは複雑で止めておいて良かったと思うよ…」
一日の始まりが「おはよう」で始まるのが世界共通とか、天照大神はそこで使ったら怒られちゃいそうとかまで言ったら、更にヤヤコシイことになりそうな予感が満載だ。
アンドリュー・ド・エンディコット
通称:アンディ
海外の姉妹校からの交換留学生で、日本語が苦手。
その為に一時期イジメに遭ったが、天然仲裁マスターの翔がナンダカンダと庇うような事が何度かあり、翔に懐いている。
「ところでカッケルゥー?」
「…そこで区切るのに、何か意味あんの??」
「あるかもデスねぇー!えと…んとー…」
「あぁ、良いから良いから。
で?なーに??」
「オゥイェー☆
パンツをあげマスのでぇー、履いてくれますかぁ~?」
朝から大変だなオイ。
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