0:道化師の息子

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あるいみ、神? あまりのアホらしさにけんかは見事に止められたが、翔は鼻をぶつけてしまった。 「イテテテ…」 後から登校してきた常盤康太は、不機嫌な顔のまま先に教室に行ってしまった。 佐伯勇介も「もう良いから、教室に行け」と、ため息混じりに言い残した。 遅刻者を取り締まる風紀委員はこれからが忙しくなる。 赤くなった鼻をこすりながら、翔は1-Cの教室に入っていく。 すると、一際明るい声が翔を迎えた。 「OH!カッケルゥ~☆ 今日もギリギリ登校なんて、まるで成長しない…しない…えとぉー…発展途上ぅ??」 「アンディ…、それ多分使い方違う…。つか、名前変なトコで区切らないで…。 あと、朝最初に会ったら、おはようって言うんだよ」 「OH!MY天照大神っ!! 日本文化は難しいですねぇっ!まさに…まさに…えとぉー…複雑…複雑…複雑骨折ですねぇっ?! おはよーさんザマスー!」 「…うん、おはよう。 それと、今のは複雑で止めておいて良かったと思うよ…」 一日の始まりが「おはよう」で始まるのが世界共通とか、天照大神はそこで使ったら怒られちゃいそうとかまで言ったら、更にヤヤコシイことになりそうな予感が満載だ。 アンドリュー・ド・エンディコット 通称:アンディ 海外の姉妹校からの交換留学生で、日本語が苦手。 その為に一時期イジメに遭ったが、天然仲裁マスターの翔がナンダカンダと庇うような事が何度かあり、翔に懐いている。 「ところでカッケルゥー?」 「…そこで区切るのに、何か意味あんの??」 「あるかもデスねぇー!えと…んとー…」 「あぁ、良いから良いから。 で?なーに??」 「オゥイェー☆ パンツをあげマスのでぇー、履いてくれますかぁ~?」 朝から大変だなオイ。
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