0:道化師の息子

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「父ちゃん…」 「あんだよ」 「今日からお父様、って呼んでも良い??」 「はぁ?いきなりなんだ?」 「うん。俺、今日から神になったんだ」 「………………」 「……………テヘ☆」 父はフラリと立ち上がり、隣の居間に在る仏壇に静かに座った。 チーン。 「…ちーちゃん。 ちーちゃんの連れ子でも、俺はカケルを本当の息子と思って今日まで育てて来たけど…。 ごめん。俺、もうダメかもしんねぇー…」 父はシクシク泣き始めた。 息子はようやく、徐々に覚醒してきた。 「おっ、お父様っ!!!」 すると、父は泣きながら憤怒の表情で振り返る。 仏壇の前に不動明王がいる。 「いーから、とっとと顔洗ってキヤガレッ!このバカ息子がぁっ!!!」 「…………いやん」
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