初めての夏

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気温 39度 夏の暑さにやられて 僕、 つまり 「伊地知 知也」(イヂチトモヤ) は完全にノックダウン していた。 夏休みが始まって五日がたったが、 宿題も全く進まないし 遊ぶ予定等も 今は全くない。 皆無である。 知也 「あ~ 暑い…」 暑いと言って涼しくなるわけでもないが 言ってないと気が収まらない。 知也 「よし! 涼しい場所に行こう!」 僕は、自転車を走らせて近くにある公園へ行った。 その公園は、山の中にあるので人気が少ない。 その公園には、こんな噂があった… 「昔、沢山のヒトがその公園にある 川 に身を投げたり 紐を持ってきて 首を吊ったりしたらしい… 」 まぁ、だが案外嘘ではないらしい。 公園に至るまでに山路を通るのだが 数十体の御地蔵が設置してある。 5分ぐらい歩き 僕は公園にたどり着き ベンチに腰を下ろした。 知也 「あ~ 涼しい…」 どうやらここに来たのは案外正解だったのかもしれない。 この公園は、いつ どんな時にきても 涼しくて冷たかった。
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