「嘘つきは泥棒」 の始まり始まり

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暗闇の中で確かに俺は見たんだ………… あいつを………… あいつの姿を………… …………ねずみだ………… 米を狙ってやがった……… もうその時はネズミでも怖いさ…………… 哀願したさ……… オヤジに何度も………… 「ヘィ! ダディ! タスケテクダサァーイ!!!」 ………何で外人風なのか……… そいつぁ雰囲気だぜ………… …………米倉庫にそんな雰囲気はないがな………… オヤジは俺を許すまじと、俺の声を聞いてもツッコミすら返してこなかった………… ………あぁ奴は非常さ……… 間違えた…………… 非情さ……… だがしかしそこは自分の息子だ 小1時間ほどしてオヤジは俺を倉庫から出してくれた……… きついビンタと共にな……… その時オヤジは俺に約束させた …………「もう二度と盗みははたらかない」と………… 俺は心の中で誓ったさ………… …………「もう二度と同じ鐵は踏むまい」と 目を光らせながらね…………… …………まぁまたバレて同じ目に遭うとはこの時思ってもみなかったがな…………
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