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それでも私はその美味しさ、珍しさにぱくぱくと平らげてしまった!
『でさ、元気なかったのはどうして?』
『ふぅ~』私はお腹を摩りながら目をそらした
『なんだよ、言えないのか?』
『失恋した男に、新婚旅行のお土産もらったらへこむでしょ?普通…』
『土産もらいにいく心情がわからねーな』
『だって…私にもプライドあるから…』
『なんだ。妙なプライド持つなんてつまんねー女だな、ジョーも』
『だだだって!まさか健人君と梓が付き合っていて、結婚するなんて思わなかったんだもん!私が健人君と付き合ってると思ってたんだもーん!』
私は半泣きで訳のわからない言い訳をした
ジュンはテーブルを叩いて大笑いだ
『だいたいの事はわかったよ。超勘違い女だったってわけだ、ジョーは』
『…なんとでも言ってくださいよ』
『で、土産何もらった?』
『香水と、コナコーヒー』
『アハハ!趣味わりぃ!香水やらコナコーヒーなんてデューティーフリーで買えるじゃん。どうせならあっちでしか変えないブランドの服やらグッズ買ってきてやりゃいいのによ』
『そんな事ないです!一生懸命選んでくれたんです』
『新婚旅行いってんだぜ?友達の事なんて考えてないさ』
ジュンはまた私をせせら笑いながら、タバコに火をつけた
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