昨日のジョー

ジョーという女

ジュンは車で私を家まで送ってくれた

『ありがとう』

『お前さ、ジョーなんだからもっと打たれ強くなれ。こんなボディブローで倒れてんじゃねぇよ』

『女ですよ、私』

『確かにね。でも思ったより甘ちゃんだ。根性たたきなおせ』

そう言うと私の頬を軽く叩いた

私は車からおりると、ペコリと頭を下げた

『ただいま』

『花梨、おじいちゃん帰ってるよ。お土産にお前の好きな蟹たくさん買ってきてくれてさ』

『おじいちゃんお帰り！』

『花梨、なんだか元気ないな…蟹食べないか？』

『うん！おじいちゃん大好き。他にお土産ないの？』

『頼まれてたバターサンドに…鈴蘭のガラス細工、ご当地キティーちゃんね』

『こら～！花梨！あんたまたおじいちゃんにこんなくだらないもの頼んで！ほんっと小学生並だわね』

お母さんのカミナリと説教を聞きながら私はしょんぼり蟹を食べていた

勿論今日はビール無しである…