明日が見えない

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私はマジにへこんでいる… 夜になり、静かになると涙がでる 今日で5日も会社を休んで部屋に引きこもっている お風呂も入らないでなんか臭い… 携帯も電源をオフにしたままだ お母さんも諦めてご飯を二階に運んでくる そんな日々を過ごしていた私の元に、知人だという人が訪ねてきた その人は軽く私の部屋をノックした 『おはようございます。僕は社長の弟で力石ジュンと申します。会社の事で少々相談がありまして…ドア開けていただけませんか?』 落ち着いた低い声、紳士な喋り方、私は思わず気を許してドアを開けた 『このクソ女!会社休み続けてんじゃねーよ!おかげで俺が何日徹夜してると思ってんだ!』 男は部屋に入ってきて私を抱き上げ階段を下りた 『くっせーな!』そういうとバスルームに私を連れて行き、シャワーを頭にかけた 『何すんのよ!いきなり』 『シャンプーに決まってんじゃん!』 シャンプーのポンプを押すと、クシャクシャと頭を洗った 『お母さん達も甘やかし過ぎですよ!今から支度させてください、会社連れていきますから!』 『は、はい…』とお母さんは慌ててバスルームにやってきて私にシャワーを浴びさせた そして服を着せ、仕事用のバックを私に持たせた 男は玄関で腕組みをしながらイライラと私を待っている 『用意できたか?さっさと車乗れ!』 私は男に引きずられ車に放り込まれた
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