明日が見えない

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『25にもなってヒッキーかよ…会社はお前いなくて超迷惑してんだ。いくら小さな出版社とはいえ、そのくらいわかるだろう!』 私はこの下品な男が力石社長の弟だとは信じてはいなかった 疑惑の目で男の話しを聞く 『聞いてんのかよ!』 『うっさいな!聞いてるわよ!』 『クソ女、元気出てきたじゃねーか』と男は笑った 『兄貴もあれでいて大変なんだぜ。プライベートで揉めててさ』 男は左耳にピアスをしていた。オールバックにカジュアルなスーツ 顔立ちは遊び人そのもののイケメン それでも下品で口が悪い。私の大嫌いなタイプである 健人君とは似ても似つかない暴力男だ 『私にも理由はあったんだからね!病気よ!』 『お前みたいなクソ女が病気って…男にフラれたわけ?』と奴はせせら笑った こいつ絶対許さない! 私は鼻息を荒くして、睨みつけた
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