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「ねえ、お塩、そっちにあるー?」
台所から彼女の声がした。
「あ?あるある」
俺は立ち上がり、食卓の上にあった塩の瓶を取って、台所のメリ子へ持って行った。
「アリガト」
メリ子は塩を受け取るとキャップを開け、炒め物に降りかけた。
「へえー、今日は野菜炒めかい」
俺はメリ子の肩口から除き込んだ。
「そうよー、もちょっと待っててね」
メリ子はフライパンを揺らしながら、そう言った。
俺はまた居間に戻り、ソファーに寝転んだ。
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