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と、元カノとの思いでに浸っていた時、アパートの玄関のインターホーンがピンポンと鳴った。
俺は起き上がり
「ハーイ」
と叫んで、閂を外し、ドアを開けた。
女性が立っていた。
俺は体じゅうに悪寒が走り、足はガクガク震え、血の気が引いて行った。
その女性、元カノのカコ美は、あの頃と同じ、愛くるしい笑顔で
「会いたくなって来ちゃった」
と、首を竦めた。
「お、お、おまえ・・」
声が出なかった。
だって、カコ美は、三年前に交通事故で死んだのだから。
相変わらず困った奴だ。
俺がこれから、今の彼女と人生を共にして行こうって時に・・・・
死んでまでも、空気を読めない奴みたいである。
完
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