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「深山くーん」 「へいっ」 ああ今は出席取ってたんだな、とやっと現状を理解した。 そうだ、今は朝のHR。 滅多に朝から登校することなんてないから、ボケてたのか。 「なんだよ、その返事」 「絡むなゴリ山」 「ちょっ…!深山、慰めてくれっ」 「ゴリうぜぇー」 ゴリはすぐに絡みたがる。 それを突っ込んだら、深山に抱き付こうと手を広げていた。 深山はというと、必死の形相で逃げた。 これが俺達の日常。 おつむはそんなによろしくない。 何時だろうが、一日一回学校に来さえすれば進級、卒業ができる。 授業は受けたいやつが受ければいい。 これでも1年ん時はみんな真面目だったもんだ。 だが、2年に上ると授業は選択制、元々就職志望のやつもいれば、早くも予備校に通うやつもいる。 だから自由になった。
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