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ドアから入って来たのは、長身、茶髪、切れ長の目…と何より男の俺から見てもかっこいい男子だった。 「川坂くん、自己紹介よろしくね」 「あ、はい」 低音の声は耳によく響いた。 「今日からこのクラスに来ました、川坂智哉です。仲良くして下さい」 女子はキャーと黄色い声をあげ、男子は様子を伺っている。 「おい、タカ」 「……」 「タカっ!」 「っ、何だ?」 「おっ、タカくんもしかして転校生に見とれてたかな?」 ニヤニヤしながら話し掛けてきたゴリ。 イラッときたところで、 「……ゴリ山、いい加減学習した方がいいと思うぞ。俺まで被害くんの嫌だ」 ゴリのバカさに呆れた深山が諫めてくれた。 ゴリは何故か深山の言うことは聞く。 二人は幼馴染みかなんかで、幼稚園からずっと一緒なんだそうだ。
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