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ゴリ山はともかく、何故か転校生には引きつけられるものがあった。 そして何故か知っているような気が……。 「じゃあ席は…中津くんの隣ね」 「せんせー!既に俺座ってまぁす」 まあ最もな話だ。 俺は窓際の席だから、隣は一つしか存在しない。 「馬鹿ね、守山くんが退けばいい話でしょ?」 いつも通りの笑みで答える担任。 教室のあちこちで震えているやつがいた。 「うっそー!先生それはないって!俺、タカと離れるなんて考えられない!」 「お前まじうぜぇ」 「タカっ…そんなっ」 「守山くん、中津くんの後ろに机持って来なさい。どっかの教室から」 「いやっほーい、タカの後ろだ!ふはは」 「ゴリ、きめぇ」 深山と俺の台詞がかぶった。 まじうぜぇ。 「とりあえず川坂くんは中津くんの隣ね。大丈夫、中津くんはバカみたいだけどクラスで一番頭良いから、安心して」 ツッコミかけたが、それすらめんどくさくなって、スルーした。
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