──第1章──

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ルナの言う通り街に来てはみたものの、何も異常は感じられない。 うさぎ達はとりあえず一通り商店街を歩いてみることにした。 もう、ルナの取り越し苦労なんじゃないの、とうさぎが不満に思い始めた頃─── すれ違った男の子の声が耳に入ってきた。 「宝石屋さんの中から大きな音がしてたけど…何かな?」 まさか、と妙な胸騒ぎを感じながら宝石店に向かう途中─── ゲームセンタークラウンの前で、顔馴染みのお客さんに声を掛けられた。 「うさぎちゃん、そんなに急いでどこに行くの? …え?宝石店?そういえば、さっき変な人が宝石店の前にいたよ。」 そうなの、ありがとう、とお礼をしながら宝石店“OSA・P”へと急いだ。
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