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───同じ頃。
自宅マンションで眠る衛は不思議な夢の中にいた───。
「………ここは!?」
白を基調とした、見たこともない建物の中。どこかの神殿か遺跡か…。どの時代のものかも分からない。
「………マスター」
見覚えのないこの場所で、どこかで聞き覚えのある声が自分を呼んでいる───
「今オレを呼ぶ声が聞こえたが………
お、お前は…クンツァイト!」
声のする方に視線を向けると、そこには衛のかつての部下であった長身の男が、銀髪を風になびかせながら厳しい表情で立っていた。
「マスター………
運命が迫っています。
運命を変えるために邪悪な彗星が魔星からやってきます。
全てを変えてしまう、忌まわしい力を持った彗星が………
現在…未来…そして過去までも思うままに変える存在を生みます。」
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