──第1章──

13/93

306人が本棚に入れています
本棚に追加
/136ページ
───同じ頃。 自宅マンションで眠る衛は不思議な夢の中にいた───。 「………ここは!?」 白を基調とした、見たこともない建物の中。どこかの神殿か遺跡か…。どの時代のものかも分からない。 「………マスター」 見覚えのないこの場所で、どこかで聞き覚えのある声が自分を呼んでいる─── 「今オレを呼ぶ声が聞こえたが……… お、お前は…クンツァイト!」 声のする方に視線を向けると、そこには衛のかつての部下であった長身の男が、銀髪を風になびかせながら厳しい表情で立っていた。 「マスター……… 運命が迫っています。 運命を変えるために邪悪な彗星が魔星からやってきます。 全てを変えてしまう、忌まわしい力を持った彗星が……… 現在…未来…そして過去までも思うままに変える存在を生みます。」
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

306人が本棚に入れています
本棚に追加