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「あ!みなさんこんにちは!今日はお揃いで。
レイさん、今日もお元気そうで何よりです。」
この奇跡のタイミングで部屋に入って来たのは、レイの身を案じ、様子を見に来た雄一郎だった。
よって、まことのアシストからの美奈子の華麗なゴールは幻と消えた。
「あ、ありがとう。雄一郎。」
動揺しまくっているレイとは正反対で、友人たちに気を遣い、優しい言葉を掛けて行く、ある意味空気の読めない雄一郎。
「みなさんゆっくりくつろいで行って下さい。」
雄一郎が去ると一斉にみんなの視線がレイへと集中する。
「ところでレイちゃん♥♥」
「何ようさぎ、そのネコ撫で声は。」
ターゲットが亜美からレイに移った瞬間だった。
いやらしい目をしながら擦り寄ってくるうさぎ。
「あれからどうなのよ、雄一郎さんとの仲は。」
「べっ別に何にもないわよ!」
「本当ー?」
「本当に、本当に、本当に!何にもないわよ!
それよりうさぎ、あなたこそどうなのよ。」
今度はレイからうさぎに飛び火した。
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