──第1章──

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「あ!みなさんこんにちは!今日はお揃いで。 レイさん、今日もお元気そうで何よりです。」 この奇跡のタイミングで部屋に入って来たのは、レイの身を案じ、様子を見に来た雄一郎だった。 よって、まことのアシストからの美奈子の華麗なゴールは幻と消えた。 「あ、ありがとう。雄一郎。」 動揺しまくっているレイとは正反対で、友人たちに気を遣い、優しい言葉を掛けて行く、ある意味空気の読めない雄一郎。 「みなさんゆっくりくつろいで行って下さい。」 雄一郎が去ると一斉にみんなの視線がレイへと集中する。 「ところでレイちゃん♥♥」 「何ようさぎ、そのネコ撫で声は。」 ターゲットが亜美からレイに移った瞬間だった。 いやらしい目をしながら擦り寄ってくるうさぎ。 「あれからどうなのよ、雄一郎さんとの仲は。」 「べっ別に何にもないわよ!」 「本当ー?」 「本当に、本当に、本当に!何にもないわよ! それよりうさぎ、あなたこそどうなのよ。」 今度はレイからうさぎに飛び火した。
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