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4人がこっそりと入口の石段を下っていると、亜美がバスを待っているところだった。
「浦和くんに会うの久しぶりね♥」
さっきはみんなの手前あまり嬉しそうな顔は出来なかったが、もちろん楽しみで仕方ない。こんな風に2人で会えるなんて───
自然と顔をほころばせているとすぐ目の前にバスが停まり、亜美はそのバスに乗り込んだ。
亜美を乗せたバスが走り去ったのを見届けた後、4人は石段を駆け下りた。
「あのバスに亜美ちゃん乗って行ったわよ。」
先陣を切って下りて来たのはレイ。
「あのバスは東京駅に行くやつだね。」
まことはバスの行き先を確認していた。
行き先は東京駅…はやる気持ちを抑えられない、本気の美奈子。
「あたしたちもバスで行きましょ。」
「何かわくわくするね♥」
遠足気分のお気楽うさぎ。
四者四様の心持ちで、次のバスに乗って東京駅へと向かった。
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