──第1章──

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4人がこっそりと入口の石段を下っていると、亜美がバスを待っているところだった。 「浦和くんに会うの久しぶりね♥」 さっきはみんなの手前あまり嬉しそうな顔は出来なかったが、もちろん楽しみで仕方ない。こんな風に2人で会えるなんて─── 自然と顔をほころばせているとすぐ目の前にバスが停まり、亜美はそのバスに乗り込んだ。 亜美を乗せたバスが走り去ったのを見届けた後、4人は石段を駆け下りた。 「あのバスに亜美ちゃん乗って行ったわよ。」 先陣を切って下りて来たのはレイ。 「あのバスは東京駅に行くやつだね。」 まことはバスの行き先を確認していた。 行き先は東京駅…はやる気持ちを抑えられない、本気の美奈子。 「あたしたちもバスで行きましょ。」 「何かわくわくするね♥」 遠足気分のお気楽うさぎ。 四者四様の心持ちで、次のバスに乗って東京駅へと向かった。
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