──第1章──

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そんなことも知らずにホームへと向かい、新幹線の到着を今かと待ちわびる亜美。 「本当に久しぶりね。浦和くん元気かな♥♥」 その頃、改札の前では─── レイが次々とホームから下りて来る人々の姿を見つけたようだ。 「新幹線着いたみたいね。」 その言葉を聞き、美奈子は目を輝かせた。 「今頃感動のご対面ね♥」 「そうだな。………ん? 何か様子が変じゃないか?」 ホームから聞こえてくるのは混乱、そして恐怖の色を帯びた人々の声───。 「うわー!」 その時、サラリーマン風の男性が叫びながら4人の方へ向かって来た。
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