──第1章──

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一同は火川神社に戻り、レイの部屋では浦和くんが眠り続けていた。 ベッドに横たわる浦和くんの傍に、心配そうな表情で寄り添う亜美。 ──すると浦和くんがゆっくりと目を覚ました。 「浦和くん、大丈夫?」 「ええ、もう大丈夫です。」 亜美は今にも泣きそうな顔で、良かった、と笑った。 「それより水野さん………。 予知夢を見たんです。 過去と未来が変わってしまうという………。」 あんな大変な目に遭って気を失っていたのに、目を覚ましての第一声が予知夢? 亜美には話の意図が掴めなかった。 「どういうこと?」 「詳しくは分かりませんが、歴史………いえ、運命が変わって行くんです。」 にわかに信じられない話。…確かに浦和くんは以前も予知夢のことで私を救おうとしてくれた。 彼はこんな時に単なる夢の話をする人ではない。きっと何が起きるに違いない、そう思った。 「運命………。 じゃあ未来が変わってしまうの?」 「いえ、それが過去の運命も変わってしまうんです。」 「過去が!?」
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