──第1章──

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「もしもし、はるかさん?」 「ああ、おだんごか。 大変なんだ。ほたるが倒れた。」 「えっ!どうしたの!?病気!?」 「いや…これはどうも………原因は分からないが、もしかすると………。 おだんごに来てもらわないと結論出来ない。 とにかくすぐに十番病院に来てくれ。」 はるかがそう告げると電話は切れてしまった。 受話器を持ったまま立ち尽くすうさぎを不思議に思ったルナ。 「どうしたの?」 ルナの声にうさぎはハッとして我に返る。 「ほたるちゃんに何かあったみたい。」 「えっ?ほたるちゃんが?」 意外な人物の名前にルナは驚いた。 「ちょっと十番病院まで行ってくるわ。」 うさぎとルナは火川神社の外に出た。 「最近良くないことが起こり過ぎてるわね………。 うさぎちゃん、私いろいろ調べてみるわ。」 「うん、分かった。」 「何かあったらすぐに連絡するわ。」 そう言ってルナは素早く駆け出して行った。
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