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──20世紀──
月野家
「行ってきまーす！」
うさぎとちびうさが元気良く玄関を飛び出して行く。
そんな、いつもと変わらない平凡な日常───
「姉さん、彼女だ！」
月野家の屋根の上から、２人を見つめる人影───
「ふふ………確かに今なら変えられそうだわ。
これで私たちの思い通りね。」
“姉さん”と呼ばれた少女は、満足気に微笑みながら呟いた。
「僕も彼女と一緒になれるかな？」
そう言いながら、少女よりもいくらか幼い少年が熱い視線を注いでいたのは───
「運命が変わればどうにでもなるわ。そう…私たちにはアプスー様がついてる。」
「運命が変わる………プリンセス………僕もやる気が出てきたよ。」
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