①必要なアナタ

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「俺、ユウのそうゆうトコめちゃ好き」 と手を握って歩き出した。 そうゆうトコ? どんなトコなの? 自分では全く理解できなかったけど…… 陽斗が繋いでくれた手があったかくて、めちゃくちゃ嬉しくってさっきまでなんでイライラしてたのかわかんなくなってきた。 やっぱ、私には陽斗が必要なのかも♪ そう思ったらすごく幸せな気分になれたんだ。 「ユウ、そういえばさぁ」 「ん?何」 「最近ちょっと太ったでしょ?」 「……な、ななな」 「ダイエットとかしないでよ。だってユウ痩せすぎだったし、それくらいがベストだと思うしね」 ニコニコ笑いながらそう話す陽斗に、引き攣った笑いを返しながら「わかった」って言ったけど、ひそかにダイエットを誓う優梨なのでした。 おしまい
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