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熱くなる体。
「あ…」
『効いてきたかな?』
膝がガクガクと震えだす。崩れそうになると抱きとめられた。
「さ、触るな…」
抵抗するが上手く行かない。
(力がうまく入らない…)
『可愛い…可愛い…僕の兎。もう離さないからね。』
耳元に口を寄せて囁かれる。
ゾワッと鳥肌がたつのが分かった。
(こいつ…)
Pipipi…
鳴り響く携帯の音。それに気を取られた隙を見て逃げ出した。
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