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でも時は既に遅く、
愛香はもう見えなくなっていた。
「あらら…多分…帰って来ないかも。」
「えっ何で?あっ…そっか、私の家…知らないもんね。」
いや知ってても多分…
行けないと思う。
だってアイツ
方向音痴だもん…――
二度と帰って来なくていいと
初めて思った。
「いつもエアリスは何をしてるの?」
「う~ん…いつもは教会に行ってお花のお世話をしたり、様子を見たりするの。」
それが1日!?
うちは絶対無理だな…
だってほとんどゲームとか漫画か携帯なんだもん。
携帯ないとかもう駄目だし…。
何か
ギャルっぽくなってるような
気がする…。
「千優美ちゃんは?」
「え?私?私は…――」
ゲームはマズイよねぇ…
あっでも携帯なら…
携帯は確かいつもポケットに…。
ポケットに手を突っ込むと
確かに携帯がある。
いつも携帯は
ポケットに入れている。
「いつもは結構携帯で友達と話してる…かな?」
「ふ~ん…、可愛いねその服。」
服?
あぁ、制服の事。
エアリスは
質問が多いなぁと思う。
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