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「お待たせ~!
少し遅れちゃったかな?」
「いや、そんなに待ってないぞ。」
俺が適当な返事を返した少女の名前は成宮柚木(ナリミヤユキ)。
アダ名は柚木。
黒髪ストレートを腰まで伸ばしている美少女だ。
うちの高校に、本人の知らない所でファンクラブがある。
コイツもまた幼なじみだ。
「翔も来てるのね。
あ、あとハrハカセも。」
「ウイッス!
柚木さんこんにちは!!」
「ハイ、こんにちは。」
笑顔で翔に挨拶を返す。
かなり几帳面な性格だ。
「もうハrまで言ったんならハルって言おうよ。
何で無理矢理ハカセって言うんだよ。」
「その苦虫を噛み潰したような顔を見たいからだよ!」
そう言って笑いながら屋上にある青いベンチに腰をかける。
そして、俺の胸ポケットに入っていたタバコを見て、立ち上がり俺の目の前に立ちふさがった。
「優ちゃん?
タバコは吸っちゃダメだって言ったよね?
前のは私が燃やしたはずだよね?
何でまだ持ってるのかな?」
「いや、コレは…………。」
「そ、それは俺がアニキに「翔は黙ってて。」
「ごめんなさいッス…………。」
柚木の威圧感の前に翔、撃沈。
ちなみにこのタバコは、翔の婆ちゃんの夢さんが俺にくれたものだ。
翔の家族とは、何故か仲良くなって、タバコ屋をやっている夢さんが俺にくれた。
多分、今の時代では未成年はてに入れられないであろうタバコを唯一手にいれる事ができる場所だろう。
翔の家族はいい人で、俺のヤンキーみたいという容姿を気にせず接してくれた。
まぁ、そんな話はさておき…………。
「タバコは百害あって一利なしって言うじゃない。
何でそんなものを吸うのかな?」
「一利ぐらいあるぞ。
快楽を得られる。」
「そんな屁理屈は聞きたくない!!」
「屁理屈じゃないのに!?」
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