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全てを話した頃にはすでに日が暮れていた。
発病まであと2時間といったところだろうか…
胸の痛みが体中にまわってくるのを感じていた。
妹「だからこれからは慧音とはあえないな…」
慧音は俯きだまっていた。
重い空気が2人を包んだ。
そして妹紅は言うべきことを言っておかなければ、もう機会もない…そう考えていた。
妹「だから…その…今までありが…」
視界が霞み声が途切れた…そして頬に熱い物が流れた。
[いつぶりだろう…涙を流すのは…]そう考えながら涙声で続けた…
妹「今まで…ありがとう…」
泣きながらも妹紅は最後言い切ると慧音に背をむけて手を振った。
慧「…」
慧音は何かを言おうとしても言葉がでず声にならなかった。
そして涙を流した。
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