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―inかぶき町―
「ふぁあぁ、ねみぃ。」
公園のベンチに向かう最中、久々の空気を吸った。
「やっぱ病室と外は空気がちげぇなァ。」
すると、前に見覚えのある傘。
くるくると回しながらこっちに近づいてくる。
誰かなんてすぐわかるけど。
「おいチャイナ娘。」
「んぁ゛?」
…なんで機嫌ワリィんだ?
「ゲッ、この頃見かけないと思ったら、まだ生きてたのかヨ。」
「なんで俺が死んだ事になってんだ。」
そしてまたメンチの切り合いが始まる。
「おう、今体ナマッてる所でィ、一勝負しようじゃねーか。」
「望む所ヨ。」
「はぁっはぁっはぁっ」
「おうおう、もう終わりかィ、息切れしてんぞ。ぜぇはぁ…」
「いや、お前もだいぶ息切れしてんぞ!ばーか!」
久々に会っても減らず口叩く野郎だ。(君もね)
「よっと。」
公園の草村でバトってたら土方さんに見つかっちまう、そろそろ帰るとするか。
「じゃーな。」
背を向けて片手をあげる。
「………また、行っちゃうアルか……馬鹿サド…。」
オイテカナイデ
ワタシヲ オイテカナイデ
トオクニイカナイデ……
マツコトシカデキナイノ?
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