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重い足どりで河原を歩く。
「ったく、この頃血ばっか見るぜィ。ヤにならァ。」
さっきのナイフを河に投げ捨てる。
ボチャンッ
「……星、久々に見るねェ。」
お、飛行機。
「…あ~ってて、血、止めねぇと。」
その夜、柄にもなく星に見入っていた。
無数の星
姉上に言われたっけな。
“そーちゃん、あのお星様はね、天国にいっちゃった人達なのよ。綺麗でしょ?
どんなに悪い事をしても
いつかは綺麗になれるの”
「……綺麗に、ねェ。」
俺ァなれる気しやせんよ
姉上。
―in屯所―
「てめぇぇぇ!!今まで何処ほっつき歩いてた!!」
「もう皆飯食ったぞ…って、総悟、どうした!その手!」
近藤さんと土方さんはまるで欝陶しい母ちゃんかのように騒ぎ立てる。
「誰が母ちゃんだゴラ。」
「人の心ん中見ないでくれやせんか?プライバシーの侵害で訴えやすよ。犬の餌まみれ。」
「てめーはまず人権の侵害を学べ!!」
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